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小説『君に届け ~明日になれば~』

'10-02-08
『小説オリジナルストーリー 君に届け~明日になれば~』
        下川香苗 著  椎名軽穂 原作  集英社


 漫画『君に届け』の小説版の作者・下川さんが書いた、オリジナルの番外編です。
 原作にはない、キャラの一面がうかがえる、短編8つを収録。

 最近はずっと、漫画→アニメDVD→小説→漫画…と、延々エンドレス中毒です。
 『君に届け』の世界に浸っていると、すごく幸せ気分なのです。
              
 
 
1.明日になれば

 中学1年生の、黒沼爽子と風早翔太のお話。
 人は見た目が9割、とはいえ、第一印象と噂によって「陰気な霊感少女」にされる爽子が、いたたまれない。
 一生懸命、皆の役に立とうとしているだけなのに。

 風早は、1年から野球部のレギュラーに抜擢されて、先輩に妬まれたり、結構苦労しています。
 何事も上手くいくと、他人からは嫌われる。
 ありがちだけど、原作にはないパターンですね。

 不思議な縁で交流が生まれ、2人とも笑顔になれるラストに、胸がほうっとあたたまります。
(アニメDVD1巻の、スピンオフドラマの原作でもあります。)

2.マルちゃんの見る夢は……

 風早の飼い犬・マルちゃんのお話。
 犬が人のように考えたり、しゃべるなんて、小説ならでは。(風早には聞こえないけど)

 あの日、捨て犬のマルちゃんを見つけたのが、爽子と風早だけだった、というのに同感です。
 捨てられたマルちゃんも、捨てた男の子も辛い思いをするので、もうこんなことあっちゃいけないよね。

 マルちゃん目線でも、爽子と風早は、ほんわかカップルに見えるんですね。(*´▽`*)
 風早が、すっごく犬好きに描かれていて、ほほ笑ましいです。


3.王子さまを待ちながら

 小学5年生の、矢野あやねのお話。
 あの、女らしいあやねが、小学校時代は短髪・短パンだったというのが意外!
 でも元バレー部だったというから、こんな感じだったのかも。

 そういえば、運動部の子の方が、引退後に、気合入れてオシャレしてたな。
 髪を伸ばして、夏休み後にガラッとイメチェンする子、いましたっけ。

 あやねが傷ついたささいな一言が、担任の先生の、これまたささいな一言で、好転していきます。
 気が強いから、クラスの女子同士の衝突も厭わないあやねだけど、本当は誰かに認めてほしかったんですよね。
 あやねの前に、王子さまが現れる日は、果たして来るのでしょうか?
 なぜかあやねの周りは、ヘタレ男ばっかりのような気がして、心配です。


4.あの日、ここで恋におちた

 体育祭後の、胡桃沢梅のお話。
 風早にフラれたくるみが、中学校を訪ねて、前を向いて歩き始めるまでの、心境の変化が綴られています。

 集団生活を営むには、周りから期待された仮面を被らなければいけないけれど、くるみの場合は、さぞかし苦労したと思います。
 可愛くて人気者の仮面を被らされて、挙句に利用されて、これじゃたまらない。
 風早に声を掛けてもらえなかったら、もっと人間不信になっていたかも。
 そんなくるみが、後輩の恋を応援するなんて!
 爽子のお節介が、移ったのかもしれませんね。

 半年前まで通っていた中学校を、懐かしむ感覚、分かります。
 ユーミンの「卒業写真」を思い出すなぁ。


5.夏の約束

 小学校4年生の、吉田千鶴のお話。
 新品の浴衣を来て、幼なじみの真田徹、龍と3人で、楽しい夏祭り。
 …だったのに、徹が高校卒業後、札幌へ引っ越すと聞かされ、8歳の年の差を痛感します。

 千鶴の恋は、理想的。
 徹を想い、龍に想われて。
 2人がいつも、千鶴の心を守っているのも、いいなぁ。
 だから千鶴は、キャラの中で1番陰りがなく、明るいのだと思います。

 龍の密かな恋心も、いいなぁ。
 大好きな千鶴が、自分の兄ちゃんを好きで、しかも兄ちゃんがイイ奴なんだもん。
 ひたむきな恋。 無言のやさしさ。 く~、男前! 小4のくせに!

 千鶴は、いつ龍の気持ちに気付いたのかな?
 …とか考え出すと、いろんな妄想が膨らんでしまいます。


6.もっと君のこと

 高校1年生の、風早翔太のお話。
 風早目線で語る、爽子との出会い~夏休みまで。

 アプローチするのは、いつも風早からなんですが、爽子のガードが固くて踏み込めない、このもどかしさ。
 好きと自覚したのは、風早の方が早かったけど、それも爽子の「惹かれた」発言があったから。
 そもそも入学式の日、先に声をかけたのは、爽子でした。

 恋の切り札を握っているのは、爽子なんですよね。
 少女漫画だから許される、女の子主導の展開が、いいんです。

 話しかけるたび、爽子にギョッとされる風早。(笑)
 爽子の勘違いのために、予定していなかった講習会に参加する風早。(笑)
 告白をスルーされても、めげずに挨拶する風早は、けなげですらあります。

 ダメだ、ニヤケ笑いが止まらない。
 原作の10巻を読んだ後だから、余計この初々しさが新鮮で、笑ってしまいます。


7.だれかが、君に恋してる

 ピンこと荒井一市先生の、恋(?)のお話。
 実は霊感のあるピンが、夜な夜な女の夢を見る…と聞いた爽子が、
「荒井先生を好きな人がいるのかも…」
と言い出したことで、ピンがその気になってしまい……!?

 爽子、風早、あやね、千鶴、龍パパ、ピンが勢ぞろいの、楽しい1編でした。
 龍はいつも、おいしいとこ取りするんだから。
 ピンは何があってもめげないで、俺様街道をひた走ればいいと思います。


8.お父さんのメリークリスマス

 爽子パパが、クリスマスイブに出かける娘を見送った後、昔を思い出すお話。
 18年前、恋とは無縁の真面目な会社員だった爽子パパが、爽子ママと出会うきっかけは……。
 ほのぼの黒沼家の、家族愛が語られます。

 バブル景気の乱痴気騒ぎ、あれはすごかったですね。
 あの頃は携帯電話じゃなくて、ポケベル全盛でしたね。

 …と言われても、平成生まれには何のことやら、でしょうね。
 風早だって、「銀恋」も「居酒屋」も知らないもんな。ジェネレーションギャップ。

 今は、みんな手紙じゃなく、メールで済ますのでしょうか。
 それだと、思い出が残らないので、少し気の毒な気がします。
 季節のイベントなどでは、積極的に手紙を書いておくといいですよ。
 

テーマ:君に届け - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/02/09(火) 03:22:20|
  2. 君.に.届.け
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