海の底から

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好きが広がる

路(みち)の辺(へ)の 壱師(いちし)の花の いちしろく
  人皆知(ひとみなし)りぬ 我が恋妻(こひづま)を


   (万葉集 巻第十一 二千四百八十 柿本人麻呂歌集より)

<意…路端の壱師(いちし)の花のように、いちしろく、はっきりと皆に知られてしまった、私の恋しい妻のことを。>

 壱師の花とは、一説によると彼岸花。
 「いちし」と、「いちしろく(はっきりと、目立って、という意味)」を掛けている訳です。 おしゃれ。

 当時、恋心は秘すべきもの。
 想いが深ければ深いほど、自分の胸の中にとどめておくものとされていました。
 ゆえに、下の句が情熱的な抒情詩となるのです。

 …と、『日めくり万葉集』(NHK)でいってました。 ただの受け売りw
 壱師の花が万葉集に出てくるのは、これ一首のみだそうです。
 
 
 万葉の時代からあった彼岸花、私の中ではこんなイメージ↓

 咲いて初めて、その存在に気づく。
 鮮やかな花びらの色と、花火のような花の形。
 毎年同じ場所に咲く、強い根っこ。

 私の母は、お彼岸に咲く縁起の悪い花だと、嫌っています。
 私はそんなの気にしません。 だってあんなにきれいなんだもの。

 今年は、白い彼岸花も見られてうっきうきです。
 近所のおばちゃんが世話をしている畑の隅に、赤いのと白いの、両方咲いてるのを見つけた時は、うれしかったです。


 最近、この歌が気になって仕方ないです。 今なら、ちはやちゃんより早く札を取れる気がする…!

君がため 春の野にいでて 若菜つむ
  わが衣手(ころもで)に 雪はふりつつ


   (光孝天皇  小倉百人一首より)

<意…あなたのために、春の野辺に出て、若菜を摘みとっているわたしの着物の袖に、雪がしきりに降り続いているよ。>

 春の雪の白さと、若菜の緑が好対照な歌。
 最初は、キザで恩着せがましい歌だと思ってました。
 あなたのために、雪の中をわざわざ出かけてきたんだよ…なんて、自己満足じゃん。

 今は、相手を思いやって詠んだものだと思っています。
 むかしは、謙虚さより素直さを尊ぶ、大らかな時代だったのですね、きっと。

 この歌に出てくる若菜って、春の七草のことなんですってね。 知らなかった。
 正月七日に七草粥を食べると、災い・万病を除くそうです。
 若菜は、すごいね!

 今までは、ただの古くさいしきたりだと思ってたけど、今度食べたら、うれしくて懐かしい味がすると思います。
 

テーマ:誰かへ伝える言葉 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/10/12(水) 18:00:00|
  2. ことば
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