海の底から

備忘録

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『君に届け』 episode 65 感想

 藍田主観のあらすじ&感想です。 ネタバレ注意!
 
 
【あらすじ】

 2-Dでは、クリスマスパーティーの話題で持ちきりでした。
 去年参加出来なかった爽子は、みんなと過ごすクリスマスが 楽しみでなりません。
 あやねは、爽子が風早とふたりでクリスマスを過ごす、と思っていたので、言いました。

「いーの 爽子 そんなんでっ」
「うーん… 私 風早くんと 一緒に過ごしたかったんで…
 その上 あやねちゃんや ちづちゃんや みんなも一緒だったら
 それはまた すごく 楽しいっていうか…!!」
「あー 去年 爽 出れなかったしねー」
「うん!」

 爽子の気持ち、千鶴の言い分は理解したものの、どこか納得がいかないあやね。
 風早は、爽子を思って「みんなで」と言ったのでしょう。
 ですが、二人を見守るあやねは、歯がゆく思うのでした。

 あやねと同じように考えていたケントが、風早に聞いてみました。

「なんで2人で やらないの クリスマスー!
 別に風早が そこまで ジョーに してやらなくても よくない~?」
「いや 別に そーいう わけじゃ ないよ」
「ん? そなの?
 じゃ 貞子ちゃんのため?」

 風早は、ケントの追及を逃れようと、真っ赤になって言い返しました。

「いーよ もう!」
「アハハ~ 愛だな―
 せっかく つきあって 初めてのクリスマス なんだから
 ふたりきりで イチャイチャすれば いいのにね!」
「だから…! だめなんだってば!!!」

 風早は肩をいからせ、さらにムキになって言い返すと、クラスメートに呼ばれて行ってしまいました。

「なんだ 風早のためでも あるわけね」

 ひとり納得し、風早を見送るケントは、すぐ他のものに興味を惹かれ、目線をそちらに向けました。
 そこには、教室から出ようとしているあやねの姿が。
 すると、ちょうど戸を開け、入ってきたピンと鉢合わせ。
 ピンは、さっそくクリスマス会をネタに、あやねをからかいました。

「イヤイヤ 君 さみしいねェ」
「さみしくないっっ
 ていうか 行くも行かないも 言ってないじゃん むっかつく」
「あ おまえ ホラ あれで いーじゃん 三浦とか!」
「!」

 ケントの名前が出て来たところで、本人も話に割って入ると、あやねはドッキリしてしまいました。

「ちょっと かんべん して下さいよ ピン先生――」
「!!」
「オレ 今 けっこ まじなんすから」

 あやねは、ケントの台詞に 動揺が押さえられません。
 ピンは、ますます面白がって、2人をからかいます。

「カ~~ なんだよ…オイ!!
 バカヤロウ おまえら 今 天王山かよ!!
 ナイスプレッシャーかよ!! オイオイオイ」
「まじ 茶化すの 禁止っすよ~~!! もー!!」

 怒り心頭に発したあやねは、ついに怒鳴りました。

「いい加減どけ!! 戸の前だー!!!」
「うわ!?」
「でかい男が 2人して邪魔なの!! なにやっとんだ!!」
「なんだ しょんべんか」
「ちょっと!! 最低すぎる!!」
「短気な奴だな」
「地獄に落ちろ!!!」

 デリカシーのないピンの言い草に、あやねはますます目をつり上げ、捨て台詞を残すと、猛然とその場を去りました。
 あやねを怒らせてしまったケントは、頭を抱えて、その場にへたり込んでしまいました。

「…あっ
 うわ―――
 今オレ ピン先生と 一緒に 同じとこまで 落ちちゃったっすよ~~
 うわ~ やっちった~」
「おう 光栄に 思えよ」

 人の恋路を邪魔できて、ピンは満足そうです。
 女子トイレで化粧直しをするあやねは、鏡に写った自分の頬が、赤くなっているのを見ました。

(なんだ 「けっこまじ」って… なんなの?
 てきとーな ことばっか 言って…)

 ケントに言われた言葉が、あやねの頭の中で 繰り返し響きます。

『おひとよしだと思うけどな――』
『そんなこと ないよ』

 ケントのことを考えていたあやねを、ケントが廊下で待っていました。

「…あやねちゃん!
 あやねちゃんは どうすんの クリスマス!」

 しばしの逡巡の後、あやねは なにげなさそうに言いました。

「…………
 まーね 予定もなければ 彼氏もいないしね!
 爽子とちづと クラスの集まり 行くよ
 あんたは? 行くの?」
「一緒にやろうよ クリスマス 
 ふたりで」

 ケントは真剣な面持ちで、あやねの目をまっすぐ見据え、言いました。

「…ふたりきりでだよ?」

 あやねは目を見開き、ケントを見つめました。
 でも、なんと答えるべきか、言葉が見つかりません。
 そこへ偶然、ケントの女友達が大勢でやって来て、声を掛けました。

「あっ いたいた ケントぉ~~」
「ねっ クリスマス どこでやる~~?」
「去年とちがう とこがいっかなー」
「ねっ あやねちゃんも 一緒にクリスマス しようよぉ」
「楽しいよぉ――」

 あやねは、皆の話から、ケントが彼女らと クリスマスを過ごす予定だったことを察しました。

「あたしは クラスのやつに 出るから!
 …… ケントも 楽しく やりなね」

 そう言い残すと、あやねは教室へ戻って行きました。

「まだ ひきずってんのかな…」

 ケントの脳裏に、修学旅行で彼氏と別れ、泣いていたあやねの顔が思い浮かびました。
 ケントは、女友達とのクリスマスの約束を、断ることにしました。

「オレ
 …今年は行けないや はは
 今年はクラスの クリスマスに 参加する ごめんね――!!」

 一方、千鶴は教室で龍に話し掛けられ、飛び上がりそうに驚きました。

「クリスマス 行くの?
 俺は 行くけど」
「なんだよ! 行くよ! 別に 龍が行くから 行かないとか しないよ!!
 し  しないって  ば」

 千鶴の あまりに不自然な物言いに、龍はつい吹き出してしまいました。

「………
 そんなこと 聞いてな…!」
「んだと――!!!」
「うん わかった
 じゃ 一緒な」

 龍が嬉しそうなのが伝わってきて、赤い頬をさらに赤くする千鶴。
 龍は いつも通りなのに、千鶴は 緊張しまくりで、ちょっと悔しそうです。
 そばでやり取りを聞いていた爽子も、どきどきしてしまいました。

「わっ 私……っ
 人の恋バナ すきかも しれないっ…!!! すごくっ…!!」
「なっ 何 言ってんだよ!! コイバナじゃねーし!!!
 そんな 人の事より自分の ことっ…!!
 まあ 順調そーだけどっ
 …あ」

 話の流れで、千鶴はこの間、風早の様子がおかしかったことを思い出しました。

「そういや 風早 なんか悩みある みたいだったよ」
「え!?」

 寝耳に水の爽子は、教室でクラスメートと談笑する風早を見やりました。
 確かに千鶴の言うように、ぼけーっとした顔をして、ジョーに話しかけられても 返事をしません。

 そういえば…と記憶の糸を辿ると、爽子にも思い当たることが、いろいろありました。
 風早の口数が少し減ったり、何か言おうとして止めたり……心当たりが 次々よみがえってきます。

(それで前とちょっと 違う感じだったんだ―――!!
 私と ぎくしゃくとかじゃなくっ…!!
 バカっバカっ 私のバカっっっ ああ~~)

 と、爽子は 自分のいたらなさを責めるのでした。
 放課後、爽子、千鶴、あやねは、クリスマス会のプレゼント交換用の品を 買いに出掛けました。
 千鶴は、リストバンドを見つめ、なにやら考え込んでいます。
 選んだプレゼントを見せ合いながら、あやねは 爽子に言いました。

「風早はさー クラスでもやって 2人でもするつもり なんじゃないの?
 アンディーと結ちゃんみたいに
 24はクラスでしょ その前後とかにさー」
「あ クリスマス?」
「そ-そ-」

 爽子はその夜、手袋を編み上げました。 風早へ贈るプレゼントです。
 風早に渡す瞬間を楽しみにしていたはずですが、今の爽子は、それどころではなくなってしまいました。

(…悩みって 何だろ………)
(……力に なりたいなぁ
 力になれることは …… ないかなぁ …………)

 爽子は、聞かない方がいいか とも考えましたが、思いきって風早に 悩みを聞いてみることにしました。
 次の日の放課後、爽子はおずおずと 風早に言いました。

「あの ちょっと …人気のない とこ いこうー!」
「………… えっ!!」

 立ち入り禁止の階段の踊り場で、ふたりきりになる爽子と風早。
 風早は、爽子と目を合わせようとせず、距離を置くように、階段に腰掛けました。

「―――――…
 …どうしたの…」
「話が あって」

 爽子は、風早の前にひざまづき、両手を風早の腕に置いて、言いました。

「…悩みが  あるの?」

 見つめ合うふたり。
 風早の口は、何か言いたそうに開きかけますが、おもむろに爽子の手を払いのけると、一言、告げただけでした。

「―――― …ないよ」
「……  そっか…」

(…私 ――――――
 間違えたかもしれない)

 行き場をなくした爽子の手が、力なく下ろされました。


【感想】

 撥ねつけられた。
 爽子が、風早と同じ目の高さになるよう、ひざを床に付け、想いを伝える姿は、祭壇で祈りをささげているように見えました。
 なのに、風早を心配して、勇気を出して言った言葉は、あっさりかわされ、想いは空回りするばかり。

 そりゃね、「悩みが あるの?」と問われれば、「はい」か「いいえ」しか、答えようがない訳です。
 2択を選ばせる質問形式は、悩んでる人間に対して、あまり有効とは言えません。
 そういう意味では、爽子は間違えたかもしれないけど、全然想いが通じてない方が、問題です。

 風早は、注意深く距離をとって、爽子と接していました。
 もう一度爽子に触れてしまったら、後戻りできなくなりそうな、はりつめた緊張感。
 ですが、端から見ると その態度は素っ気なくて、どんなに悩んでても、君の助けはいらないって、言われたも同然。
 彼女としては、立つ瀬がありません。 ただ 好きな人の役に 立ちたかっただけなのに。
 これで爽子は、なぐさめも、はげましも、やさしい言葉も、言えなくなってしまいました。
 こんな冷戦状態、ヤだよ~。 あ~苛立たしい。

 そう思いながら、何度も同じシーンを行ったり来たりしているうちに、
(36P、1コマ目の風早、前にも どっかで見たことあるなあ…)
と、考えていたら、はたと気づきました。
「困らせんの わかってても ほんとは今すぐ ぶっちゃけたい」
の顔と、似てるんだ! (8巻episode30.「忘れて」より)

 何かぶっちゃけたい気持ちがあるのは、確かなようです。
 でも風早は言わないだろうな、絶対。 頑固だから。
 それに、爽子は風早のことが大好きで、しかもとても尊敬していす。
 それが風早には、プレッシャーだったりして。

「私が……風早くんの優しさや…… 爽やかさ 明るさ… 正直さに――
 ……惹かれたのは 事実で……」 (1巻episode0.「プロローグ」より)
「風早くんは 誰に対しても 平等で! 明るくて! 爽やかで!!」(9巻episode34.「すきなひと」より)
「…風早くんがいたから ちづちゃんや あやねちゃんとも 仲良くなれたんだよ!」 (12巻episode48.「普通に見える?」より)

 風早はその度に、否定してるんだけどね。
 でも、つきあいだしてから、よく思われたいって、欲が出てしまったのかな?
 本当のことを言ったら嫌われそうで、でも、嘘をついてるのが苦しくて、で、がんじがらめになっちゃって、打ち解けられずにいる…のかなあ。

 あと、風早が 修学旅行以来、ほとんど笑ってないのが、読者としては辛いです。
 失われた笑顔を取り戻すには、爽子が、もうひと踏ん張りするしかなさそうです。

 この難題を乗り越えれば、喜びと達成感が、互いへの理解を より深めてくれることでしょう。
 …と期待して、こっちも歯を食いしばって 読むしかないか。


 さてさて、ケントが勝負に出ました。
 いきなりクリスマスデートに誘うとは思ってなかったよ。 あやねちゃんじゃなくても、びっくりだよ。
 しかも、博愛主義はやめるつもりのようです。 ケントガールズの誘いを断るなんて、これは まじですね。

 あやねちゃんは男運無さ過ぎ。 このままじゃ、だめんずウォーカーまっしぐら。(ToT)
 こんないい子なのに そりゃないよって、地団駄踏んでましたから、今度こそ、の願いを込めて、見守りたいと思います。
 水面の反射みたいなキラキラトーンが貼ってある時(14・17P)は、心がキラキラするような、何かいいことが起こる前触れだと思ってますから、私。


 千鶴は、分かりやす過ぎるw
 あのリストバンドは、龍へのプレゼントでしょうかね。 ヒューヒュー、やるなぁ。 龍、喜ぶぞ。
 恋する乙女・爽子さんは、人の恋バナにも興味津々。 友達以上、恋人未満の発展途上カップルさんは、見ていて飽きませんものね。
 あやねちゃんもそうだけど、男勝りで活発な千鶴が、普段とは別人のように及び腰です。
 ここはぜひ、龍に もうひと押し、頑張って欲しいところです。


 あ、本編とは何の関係もないけど、買い物中の3人娘が可愛かったです。
 爽子が 長い髪の上から ぐるっとマフラーを巻くと、ちょっとボブカットに見えるでしょ。
 これ、映画版で多部未華子さんもしていて、可愛いなあと思ってたんです。
 爽子は、見てるだけでほんわかしますね。

 あやねちゃんは多分、爽子と風早がぎくしゃくしてるの、気づいてます。 それで、さりげなくおせっかいを焼いているようです。
 わざとじゃないけど、修学旅行中の二人を、邪魔してしまいましたから。 きっと、気にしてるんだろうなあ。

 千鶴も、龍に対して心境の変化が起こってます。 少しずつですが、本人も自覚しているようです。 誰にリストバンドを買ったかは、まだ分かりませんが(^^ゞ

 来月号は、いよいよクリスマスパーティーかな? 
 風早に編んだ手袋、手の甲に 飾りのポケットが付いていて、丈夫で可愛くてあったかそう。 爽子の手には ぶかぶかの大きな手袋、どんな風に渡すのでしょうか?
 何が起こるのか、待ち遠しいなぁ。

(今月号のBGMは、小田和正の『こたえ』で決まり。 切なさに胸が震えます。

 ♪どうして こんなに 切ないんだろう
  大好きな 君が こんなに 近くにいるのに♪

 

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2012/02/13(月) 00:00:00|
  2. 君.に.届.け
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