海の底から

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誰だってちょっと落ちこぼれ

 新しい職場、新しいクラスで、緊張の日々をお過ごしの皆様、お疲れさまです。
 今頃は、お家で 夕飯を食べ終わって、のんびりくつろいでいるのでしょうか。
 それとも、小さな失敗にへこんだり、不満をこぼしたりしてるのかな。

 そんな時は、熱いお茶を淹れて、お気に入りの曲などかけて、内容の易しい本を読むと、心と体が じんわりほぐれます。
 
 
 私の常備薬は、『スヌーピーのもっと気楽に』1~5(チャールズ・M・シュルツ 著 谷川俊太郎 訳 河合隼雄 解説 講談社+α文庫)
 これを読むと、気持ちが楽~になります。

 けれど、10代の頃 初めて読んだ時は、“難解”だと感じました。
 『ピーナッツ』は、一応4コママンガなのですが、オチがなく、どこで笑えばいいか、サッパリつかめませんでした。
 が、『誰だってちょっと落ちこぼれ』(河合隼雄+谷川俊太郎 著 講談社)を読んで納得。
 臨床心理学者と詩人が、スヌーピーたちの語りたかったことを、やさしく解き明かしてくれました。

 『ピーナッツ』は、アメリカの新聞に連載されたマンガで、大人のために描かれたマンガなのでした。
 人生の暗部を、ズバッと切り取って、子どもたちに語らせ、シュールな笑いを生む…というシュルツさんの手腕には、今更ながら脱帽です。

「夜中に眠れなくて、自分に問いかけることがある、“どうしてぼくは ここにいるんだ?”」

 こんなことを、主人公のチャーリー・ブラウンは、ベッドで横になりながら考えるんですよ。
 爆睡女王の私には、ヤなガキにしか見えませんでした。
 ところがアメリカでは、不眠症の人が多い…と聞かされれば、この問いかけの持つ意義も変わってきます。
 (ああ、あるある)とうなずく人が、当時のアメリカには 多くいたのでしょう。 今もかな?
 作者のシュルツさんも、夜中に目が覚めて、なかなか寝られなかったことが あったのでしょうね。

 チャーリーの恋バナも、今は興味深く読めます。(昔は 恋愛自体 キョーミなかった)
 登場人物がみんな、誰かに恋をしていて、しかもみんな片思いなんです。
 このあたり、(うんうん、世の中って そううまく 行かないんだよなあ)と、大人の共感を誘うのです。

 弱音を吐けない競争社会・アメリカで、堂々と本音を言うチャーリーたちが 支持されたのは、彼らが代弁者の役割を担っているから…ともいえるでしょうね。
 スヌーピーたちのとぼけたやりとりは、人生にぼやき始める中年にとって、ほっとする癒しであり、励ましとなります。

 タイトルの 「ちょっと」落ちこぼれ って言い方にも、原作のやさしさがこめられているのでしょう。
 ただの「落ちこぼれ」では救われないし、逆に ワンダホーブラボー とほめられても辛いし。

 完全無欠になりたくてもなれない 凡人 チャーリー、犬小屋の上に寝て 空想に浸るスヌーピー、決してしゃべらないウッドストック……などなど、ちょっとヘンテコな連中だからこそ、魅力があるんです。

 あなたはあなた、私は私、ありのままでいいのです。 肩ひじ張らず、力を抜いて、ぐっすり寝ましょ。 おやすみなさーい。

スヌーピーのもっと気楽に(1) (講談社+α文庫)スヌーピーのもっと気楽に(1) (講談社+α文庫)
(1995/09/14)
チャールズ M.シュルツ、谷川 俊太郎 他

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誰だってちょっと落ちこぼれ スヌーピーたちに学ぶ知恵誰だってちょっと落ちこぼれ スヌーピーたちに学ぶ知恵
(2004/07/09)
河合隼雄

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テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2012/04/11(水) 22:51:52|
  2. 本&漫画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<『君に届け』 episode 67 感想 | ホーム | 花を見る>>

コメント

し・・・さんへ!

こんばんは、大人の秘密基地へようこそ…浮世の世事をしばし忘れて、ごゆっくりおくつろぎ下さい(笑)

このマンガの紹介記事で、あなたが癒されたとしたら、きっと スヌーピーたちの仕業ですよ!
少しは、作者のチャールズ M.シュルツさんの気持ちを リレー出来たかな。

スヌーピーは、キャラクターグッズで有名ですが、マンガの方は あまり知られていません。
彼らが活躍するマンガ、『ピーナッツ』は、台詞がチンプンカンプンで、初めて見た時は、難しい印象しかありませんでした。
しかし、それも当然。 のびのびと生きる子どもたちが、自分の愚かさ、弱さを知り、人生の難しさを知っていくマンガなのですから。
この年になって、やっと納得できました。 年齢によって、感じ方って相当変わるみたいです。

作者のシュルツさんは、すごいんですよ。 約半世紀もの間、ずーーっと、スヌーピーたちを描き続けたんですから。
病気で入院してからは、描き溜めた分を載せて、それが無くなる1日前に亡くなったんですって。 不思議な巡り合わせですね。


私の好奇心は、どうもマイナーなものに向かう傾向がありまして(『君に届け』は例外)
…しかも1度ハマると、延々と大好き。 超しつこい(^^ゞ
なので、これからも訳の分からない変なことを書くでしょうが、それで良ければ また遊びに来て下さい。 こちらこそ、またお邪魔させて頂きます。
コメントを下さって ありがとうございました!
 
  1. 2012/04/13(金) 23:59:12 |
  2. URL |
  3. 藍田海 #-
  4. [ 編集 ]

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  1. 2012/04/11(水) 23:30:30 |
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