海の底から

備忘録

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『君に届け』 episode 67 感想

 予告!
 MC『君に届け』16巻は、5/11(金)発売!
 そのつづきとなる来月号は、5/12(土)発売! 表紙&巻頭カラーです!
 風雲急を告げるとは このことですな。 次号、嵐の予感!

 そして うわーい、13日の金曜日! 血が騒ぐ~!
 深読み(はじめ「不可読み」って変換されて吹いた)大好き管理人による ネタバレ感想、いってみよ! さあ ドン引け!
 
 
【あらすじ】

「なんか おまえら あれか? 今日 クリスマス やるってか!?
 まーなんつーか せいぜい 楽しむがいい!
 俺ほどじゃ ねーだろーけどな!!
 じゃ―― 解散!!」

 2学期の終業式、担任ピンのあまりありがたくない口上が述べられ、冬休みになりました。
 2-Dでは、6時からクリスマスパーティーが予定されています。
 風早は、この後クラスメートと買い出しに行き、カラオケ店に直行するもよう。
 爽子が、友人と連れ立って教室を出る風早の後ろ姿を見ていると、風早が振り返りました。

「あ …じゃあ
 …あとで!」
「……うん」

(……去年も こうやって 風早くんを 見送ったなあ)
(でも 今年は一緒に 過ごせるのに――――――
 今の方が 不安だなんて)

 楽しみにしていたクリスマスイブなのに、爽子の表情は、冴えません。
 風早に降り払われた 左手に視線を落とす 眼差しには、陰りが見られます。

「ちづは結局 プレゼント 何 買ったんだっけ 交換用の」
「え!? いや…… まだ買えてなくて」
「え!? 今日だよ!?」

 廊下で今夜のクリパについて、おしゃべりしていたあやねは驚きました。
 この間、千鶴と爽子と3人で、プレゼントを買いに行っていたからです。

「あ――もう!!」
「うわっ!?」
「やっぱ… やっぱ買ってくるアレ!!!
 帰ってて―!!
 ばいばい あとでね―!!!」

 ぐるぐる悩むのは、千鶴の性に合いません。
 何かを決意したのか、突然大声を出し、大急ぎで走り去りました。
 呆然と見送るあやねと爽子に、ケントが愛想良く声を掛けてきました。

「あやねちゃん!」
「…よいお年を―――」
「え―――!?
 ちょっと ちょっと ちょっと!」

 あやねは、無表情で冷たくあしらおうとしますが、ケントはめげません。

「今日 オレも 行くからね クラスの!」
「ケントガールズどーすんのよ!!」
「えっ ケントガールズ? なにそれ あはは
 なってよ」
「なんねーよ」

(か…軽くかすめてる感じ…)

 ケントの あやねへの好意を知っている爽子は、二人の会話を、どきどきしながら聞いていました。
 さらに念を押すように、ケントは言いました。

「いくからね!」
「…………………
 じゃね! 行こ さわこ!」
「うっ うん! あっ 師匠 またあとで!」
「あとでね――――!」

 ケントの返事を待たず、早歩きでずんずん歩くあやね。
 やがて、追いついた爽子に向かって口を開きました。

「どー思うアレ!」
「えっ」
「ケント!
 ――――――
 ……あたしのことすきなのかな」

(ひょえーーー そーなんですよ!!!
 でっ でも 言えない 言いたいけど 言えない ジレンマ!!)

 爽子は、人の恋路に干渉してよいものか、ためらいました。
 が、言おうかどうしようか迷っているうちに、あやねが自分で答えを決め付けてしまいました。

「いや んな事ないか
 てきとーな事 ばっか 言ってるもんね ケント
 ちょーし いーし
 まー 本気とかじゃ ないよね」
「…………
 いー人だよ 師匠………」
「……うん しってる…………」

 昇降口で靴を履き替えながら、あやねが言いました。
 爽子がそっとあやねの横顔をうかがうと、どこか寂しげです。

「いーやつだよね ケント
 …だからかな……
 たまに もしかして こいつ 本気なのかな とか 思っちゃってさ
 んなわけ ないじゃんね」

(…………どうして……?)

 あやねは、ケントが自分を好きになるはずがないと思い込んでいる…爽子には、心外でした。

「爽子はさー 風早が好きでしょ
 どういう感じに?」
「え……」

 昇降口から外に出て、冷たい風にさらされると、すぐに顔が赤くなりました。
 爽子は、胸の奥に閉まっていた気持ちを、白い息と共に吐き出しました。

「…………
 わからないの………
 すごく 幸せなのに …いつも 不安な 気がする」

 今度はあやねが驚く番でした。 いつもあんなに仲が良さそうな2人なのに…。

「………風早くんといると 苦しい
 嬉しくても 悲しくても 楽しくても 不安でも
 ドキドキ して いつも胸が 苦しい

 わからないの 風早くんの気持ちもわからない
 …自分の気持ちも
 手に負えない――――」

(私とのことで悩んでたんだったらどうしよう
 色々後悔してたらどうしよう
 もうすきじゃなかったら  どうしよう)

 不安に耐えられなくなった爽子の目に、涙が溢れました。
 必死で泣き止もうとする爽子を、あやねは抱き寄せ 慰めました。

「…うん おんなじ
 全然 ちがうけど …おんなじだ
 でも 全然 ちがうから うらやましい」

 しっかり者で皆のお姉さん的存在のあやねに、うらやましいと言われた爽子は、瞠る目をあやねに向けました。

「あたし 爽子が うらやましいの
 爽子と ちづが うらやましいの
 笑ったり 赤くなったり ドキドキしたり …泣いたり
 手に負えない 気持ちで 本気で頑張る 2人が
 うらやましいの」

『あたし告白しないもん  した事ない』
と、あやねがなにげなく言っていたことの本当の意味を、爽子はようやく知りました。

「……今まで 流されたり ほだされたり
 情みたいな もので つきあって きたからさ」

 爽子は涙が止まるほど驚いて、あやねの言葉に耳を傾けていました。
 そんな爽子を見ながら、あやねはくすっと笑って言いました。

「…爽子さ あたしが茂木と つきあった時
 「いつすきになったの?」って聞いたじゃん
 …覚えてる?」
「…うん…」
「…あたしさ
 そんな事 考えたこと なかったから
 すごいびっくりした
 ……… びっくりしたのよ………」

 あやねは、女同士のつきあいでいざこざがあった事、男とつきあう方が楽だったことを、歩きながら淡々と語りました。

「なんとなく望んでることわかるし
 あたしそれやってあげられるし
 でも めんどくさくなっちゃうんだよね
 すきじゃないからさ

 だから 相手だって そうだって…
 本気に なんて なんないって
 やっぱ どっかで …思っちゃうんだよねえ

 だから うっかり ケントが 本気に 見えると
 …いろんな 気持ちになって
 ちょっと どうしたらいいか わかんなくなるの」

 あやねはいつしか立ち止まり、寒空を見上げ、独り言をつぶやくように話し続けました。

「どうしたらいいか どうしたいのか
 彼氏ほしいのか 恋愛がしたいのか
 ひっかかってるのか ひっかかってないのか
 あきらめてるのか …期待してるのか…

 …いつか すきに なんのかなあ あたし………

 ……… なんないかなぁ
 自分が一番 わかんなくて 自分が一番 めんどくさい…はは」

 あやねがふと見ると、爽子の目には、あとからあとから涙があふれ、止まりません。

「わぁごめん! なんか 急に 自分のことばっか 喋って!
 爽子 あれだよね 風早…
 ごめん なんか 本気ですきなんだなって 思ったら
 つい うらやましくなっちゃって
 心配は してないけど うーん 話聞くよ!」

 爽子は泣きながら、人に一生懸命になってくれるやさしいあやねへ、言葉を絞り出すようにして言いました。

「…ちがうの
 ちがうの~~~~……

 絶対
 そんなことないよ

 みんな 絶対だいすきに なるから
 みんな あやねちゃんが だいすきだから」

 爽子の涙を拭うあやねは、妹をあやすお姉さんのようです。

「………… あたしのために 泣いてくれてたの
 やさしいね」
「ちがうよ…… あやねちゃんが やさしいんだよ…」
「それは 爽子が やさしいからね
 だから 爽子に かかると みんな いい人なんだよ
 ありがとね」

 あやねの口調は、単なる謙遜ではなく、本気で自分を卑下しているようです。

「あたしさ 爽子が思う程 やさしくないけど
 爽子が それ 本気で言って くれてるのは わかってるから

 …今まで
 自分から 手を伸ばしたのは ちづと爽子 だけな気がする

 爽子も ちづも あたしの 憧れだよ

 初めて 言った こんなこと」

 爽子は、またすぐ後で会えるあやねに、精いっぱい手を振り続けながら、家路につきました。
 大好きな親友を見送ったあやねは、
「ごめんね」
とつぶやきました。
 こころにぽっかり開いた穴は、友情では埋まらないようです。
 すると、あやねの脳裏に、ケントの顔が思い浮かびました。
『そんなこと ないよ』
と、同じ台詞で励ましてくれたケントと爽子を思うと、自然と笑みがこぼれました。

(…だめだ
 ケントは 楽な道
 いー奴だから だめ)

 あやねは、冷たい雪を踏みしめながら、ひとりで歩いて行きました。
 爽子も、自分の言葉ではあやねに届かないことを 痛感していました。
 しかし、あやねが 自分自身を認めるにはどうすればいいか、まるで見当がつかないのでした。

 にぎやかなカラオケ店に集合した爽子たち。
 ドレスアップしたあやねと千鶴は、ひと際目立つ美しさです。
 千鶴は、プレゼントの話になると、なぜか赤面してしまいました。
 たまたまそばにいた龍に聞かれそうになり、さらに慌てふためきました。

 席順は、パーティーを楽しめるかの重要なファクターです。
 あやねが手際よく取り仕切って、爽子や千鶴、風早の席を決めました。
 当然、爽子の隣は 風早です。
 宣言どおり現れたケントも、ちゃっかりあやねの隣をキープしました。
 2-Dプラスαのクリスマスパーティーの 幕が切って落とされました。


【感想】

おまえ自身の中に、おまえの必要とする一切がある、
 太陽も、星も、月も。
 おまえのたずねた光は、
 おまえ自身の中に宿っているのだから


  (『ヘッセ詩集』 高橋健二訳 新潮文庫 「書物」より引用)

 あやねちゃんに、このことばを贈ります。
 答えはすべて、君の中に。
 以上!

 ……と思ったけど、もうちょっと。

 彼女を救えるのはオレしかいない!とばかり、騎士道精神に燃えるケント。
 傷つき悲しむ姫君を救えるか!?
 まー、ナイトってガラじゃないけど、せいぜい忠実なしもべとなってくれたまえ。 あやねちゃんのために。
 しかし、あやねちゃんがあそこまでケントへの扉を閉ざしていたとは。
 ケントは 楽な道 だからだめ、か。 うーん、これは困った。
 彼女の決意は固いし、その通りだと思います。
 じゃあどうすればいいのぉ!?(;д;)
 誰のことも好きになれない(と思い込んでる)あやねちゃんは、自分のことが嫌いなんだね。
 そういう気持ち、わかるけど、そこまで自分に厳しくしなくてもいいじゃないですか。
 完璧な人間なんて いないんですから。

 爽子の不安も、自分で答えを見つけて解決するしかないのでしょうか。
 だいたい 風早がヘタレだから…彼女を大事にするとか、口ばっかり調子良くて、結局 何もしてないじゃないですか!
 風早がウジウジ悩むと、それに引きずられて爽子も沈むから、ヤです!
 こういう時、やさしい子は損だなーと思います。
 爽子が参ってしまう前に、誰か風早の背中を どついてくれませんかねえ? しっかりしろって。

 千鶴が用意したプレゼントは、十中八九 龍 絡み ですね。
 いつ、どこで渡すのでしょう? ちょっと想像つかないです。
 千鶴ったら、女の子しちゃって、可愛いですね。 なかなかお目にかかれない 龍の笑顔が見られそうで、今からニヤけてしまいます。

 ところで北海道では、雪が降っても傘を差さないんですね。
 気温が低くてサラサラの雪だから、手で払うだけでよいそうです。便利。
 岐阜では傘がないと、すぐ雪が溶けて 濡れてしまいますから。
 

テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2012/04/13(金) 00:00:00|
  2. 君.に.届.け
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