海の底から

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かぎりなく やさしい花々

 岐阜ではハナミズキが見頃を過ぎ、今は 藤とツツジが満開です。
 桜は瑞々しい若葉を繁らせ、風にゆれています。
 『かぎりなく やさしい花々』(星野富弘 著 偕成社)を読んで、今更ながら、花はすごいなあと感激しています。
 それを教えてくれた星野さんも、すごい人です。
 
 
 小さい頃からスポーツが大好きだった星野さん。
 特に 器械体操に夢中で、体育の先生になってからも、生徒らと飛んだり跳ねたりしていたそうです。
 そんな星野さんが、宙返りに失敗し、首から下が動かなくなるなんて、いくらなんでも、あんまりひどい。 私なら、過酷な運命に怖気づき、絶望してしまうでしょう。

 でも星野さんは、手足の自由を奪われることで、逆に見えてくる世界があることに、気づくのです。
 イヤダと言って逃げることさえ出来ない状況に追い込まれて、星野さんの目は、どんどん澄んでゆきます。
 人のやさしさに触れる喜び、一輪の花の美しさ、そして、自分の苦しみだけを苦しんでいた自分に気づいて、恥じるのです。 その経緯が、とても感動的でした。
 たった一字を書けた喜びは、星野さんにとって 生きる喜びそのものだったのでしょう。

 もうひとつ、キリストの教えに救われる星野さんの姿にも、胸を打たれました。
 教会について、ずいぶん誤解していました。 洗礼や、聖餐式、牧師と神父の違いもよく知らなかったので。
 星野さんに聖書を持ってきてくれた 看護師は、教会に通う人たちのことを、

「自分が罪ぶかく、よわい人間だということに気がついた人たち」

 と言っていました。
 誰だって、私だって 弱い人間ですが、彼らは 自分の弱さから逃げません。
 逃げずに 向き合い、弱さを認める…これは強さといっていいんじゃないでしょうか。
 虚飾にまみれた心が 洗われるような一冊です。

かぎりなくやさしい花々かぎりなくやさしい花々
(1986/05)
星野 富弘

商品詳細を見る

 

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2012/05/07(月) 20:37:14|
  2. 本&漫画
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