海の底から

備忘録

『君に届け』 episode 68 感想

 見て見て! 別マ公式サイト に載ってる今月号の表紙!
 爽子が風早の自転車の後ろに乗ってる! ゆずの『夏色』みたい!
 初夏の緑風に吹かれる さわやかカップルさん、いいですね~。
 …本誌はバリバリの冬ですけどね。
 
 
【あらすじ】

「クリスマスパーティー はじめまーす!!
 かんぱーい!!」

 風早が 乾杯の音頭を取って、2-Dのクリスマスパーティーの幕が開きました。
 爽子もにぎやかなクラスの輪に加わって、千鶴やあやね達とグラスを掲げました。

 幹事の風早は大忙し。
 クラスメートの出欠や 料理がテーブルに行き渡ったかを確認したり、プレゼント交換用の品を集めたり。
 ジョーがジュースをこぼしても、用意していたティッシュをさっと取り出す、そつのなさです。
 千鶴は、風早から受け取ったふきんで、ジョーの服を拭いてあげました。

「何やってんだよ たく――――
 てか おまえも やれよ!」

 千鶴は腹立ち紛れに、ジョーの隣にいた龍の頭を 小突いてしまいました。
 つい いつものノリでやってしまったのですが、龍と目が合うと 慌ててしまい、

「みてんなああああ!!」

 と、さらに龍の後頭部をはたいてしまいました。
 気の毒な龍と 元気な千鶴を、あやねとケントは、微笑ましく見守っています。
 が、爽子が視線を移した先は、風早の後ろ姿。
 てきぱき仕事をこなす風早は、席を暖める暇がありません。
 爽子は、ぽっかり空いた隣の席を、ぼんやり見ていました。
 そこへ、クラスの女子がやって来て、爽子にマイクを勧めてきました。

「貞子――――!!」
「入れなよ 一曲 ホラホラ!!」
「え!!」
「ききたい ききたい 貞子のうた!!
 うたって――!! ハイッ!!」

 爽子は慣れないながらも、ステージで一生懸命歌いました。
 途中から 千鶴と一緒になって歌うと、緊張がほぐれ、笑顔をのぞかせる爽子。
 風早は、楽しそうな爽子の様子を、仕事の合間に 見ていました。
 爽子も、クラスの皆から声を掛けられ 談笑する風早を、遠くから見ていました。
 しかし、目線が合うことは ありませんでした。

「お疲れ――――!
 びっくりしたわ―― 急にちづまで歌いに立つんだもん」
「なんか こう… 血がね!! 騒いで!! メラメラと!!!」
「よく何も しらない歌を あんな風に てきとーに うたえるよねー」
「あ ソレ あたしの 特技!!」
「イヤ ほめてないから」
「ちづちゃん 来てくれて よかったー 不得手…!!なので…!!
 1人だったら 盛り下げていた 可能性が!!!」
「イヤ あの謎の歌 すでに あのへんで 流行ってるから」

 呆れつつ出迎えるあやね、意気揚々と席に戻る千鶴。
 ほめてるのかけなしてるのか、遠慮のない意見を述べるケント。
 得意満面の千鶴を ちくりと皮肉る あやね。
 爽子も上気させた頬に手を当てながら 会話に加わりました。

 和やかな雰囲気に包まれる中、やっと風早が席に着きました。
 爽子より先に、ジョーが風早に声を掛けました。

「おー お疲れー 風早!! ちょー忙しーじゃん!!」
「あはは 手伝えよ!」

 ジョーとは気軽に話せるのに、爽子とはうまく話せない風早。
 爽子も気後れしてしまったのか、言葉が出てきません。
 肩が触れ合いそうなほど近くに座ると、修学旅行のあの夜を思い出し、二人の鼓動が早まってゆきます。
 しかしそれもほんの束の間。 風早は他のクラスメートに呼ばれ、すぐ席を離れて行きました。
 名残惜しそうに見送る爽子を、ケントがなぐさめます。

「幹事だからねー
 忙しんだよ 働き者だからね」
「…うん  うん」

 爽子を気遣うケントの横顔を、あやねはそっとうかがいながら、(……いい奴 なんだよなあ)と思いました。

 ふとジョーが部屋を見回すと、席のあちこちで、男女一組になっているのに気づきました。
 彼女が欲しいジョーは、爽子が風早と どんな風に つき合っているのか、聞いてきました。

「そーいや 貞子も風早と メールとか してんの?」
「えっ!!」
「風早 メール 苦手じゃん!」
「そ…… そうなの……?」

(そ…… そうなのかあ―― しらなかった)
 彼氏、彼女になって数ヶ月ですが、爽子はまだ風早のことを よく知りません。
 風早が友達に、あまり爽子のことを話さずにいるのも 知りませんでした。

(……いいんだよね……?  彼氏と 彼女なんだよね?)
 爽子はだんだん自信がなくなって、うつむいてしまいました。
 そんな爽子を察して、ケントが話題を変えました。

「まーまーまー そんな他人の ことよりさ
 ジョー本人は どーなってんの いーなと思う子 とかいないの!」
「え――? そりゃいるよ いつでもいるよ!
 毎日 オレ 彼女出来る気 満々だからね!!
 ……やのとかも…… けっこー アリなんだけど オレ……」
「あたし あんたが なぜ そこまで 強気なのか 一回本気で 聞いてみたい… まじで」
「あやねちゃんは だめだよ」

 あかぬけた感じで、バカ話に興じていたケントでしたが、話があやねに触れると、はっきりと拒みました。

「え 何 なんで なんで だめなの」

 ケントの想い人が誰か 知らない千鶴は、会話についてゆけず混乱中。
 爽子は知っていますが、黙っています。
 あやねは、ケントの本気まじりの態度に、どうしたらいいか分かりません。

「だからさ! まず いいなと 思う子には
 「オレの事どう思う?」って 聞くんだよ
 そしたらさ! 向こう 悪い事 大体 言わないじゃん!
 でさ 「オレ おまえのこと すきだ」って 言うんだよ
 そしたらさ お互い いい事 言ってんだから
 悪い方に 転びよ― ないじゃん!」

 唐突に始まった『ケント先生の恋愛講座』。 生徒のジョーは必死でメモを取ります。
 冷ややかな目つきで見やりながら、あやねはケントに言いました。

「そーゆーの… みんなに言ってんの?
 「オレのこと どう思う」って」
「…あやねちゃんには できないよ」

(………… だめだって…………)
 あやねは、ケントの真意を知れば知るほど、心にブレーキをかけるのでした。

 クリスマス会は進行し、いよいよプレゼント交換です。
 なぜか よろめき 動揺する千鶴。

「千鶴 何に したの プレゼント」
「おまえ そういう事は あけてからの お楽しみだろう!!!」

 龍に質問されると、ますます動揺し、テーブルのグラスを倒してしまいました。
 曲が止まるまでの間に どんどん回されるプレゼント。 中身を開けるたび、歓声が上がります。
 クラスの男子が、風早が用意したプレゼントを当てました。 隣の子に中のお菓子を見せて、はしゃいでいます。

(い……… いいな!!)
 爽子はその光景を、食い入るように見つめていました。

「………どうしたの 爽子 そんな顔して」

 あやねが話しかけると、我に返った爽子は、自分のほっぺをたたいて、彼女をびっくりさせました。

「獣が… 私の中に 獣が住んでる… あわわわわ おそろしい おそろしい」
「だ だい… じょうぶじゃなさそうだけど」

 千鶴もまた、とあるプレゼントを 食い入るように 見つめていました。
 それは、2本の色違いのリボンが結んである 小さめの可愛らしい包みでした。
 曲が流れ出し、次々に手渡される品々。
 千鶴のお目当ての包みが、爽子から千鶴の手に渡ると、素早く隣にパスしました。

「…よっ… しゃああああ!! 早くまわせ 早く!!」

 大急ぎで回されたプレゼントは、龍…ではなく、ジョーの元へ。
 千鶴は茫然自失。 怒り心頭。
 ジョーが ウキウキしながら包装をはがし、中身を取りだそうとすると、

「だっ  だめ!!」

 いきなりその品を奪い取ってしまいました。
 あっけにとられる一同。
 龍と目が合うと、千鶴の顔はいっぺんに紅潮しました。
 いたたまれなくなって、すたこら逃げ出す千鶴。
 後を追いかけようとする爽子を、龍が制しました。

「俺が行く」

 狼狽しきった千鶴とは対照的に、龍は落ち着き払っています。 千鶴の上着を持ち、部屋を出て行きました。
 あやねは、かわいそうなジョーのために、自分が用意したプレゼントを差し出し、その場を丸く収めました。

(……ちづちゃん…… あの プレゼントは―――――)
 爽子にも、千鶴の行動が何を意味していたのか、やっと分かりました。

 千鶴が一気に階段を駆け下り、店を出ると、外は雪。
 寒さに立ちすくんでいると、肩に上着を掛けられました。
 振り向くと、そこには 龍が……。
 千鶴は 龍に手を引かれるまま、店の中に戻りました。

 どこからか聞こえるジングルベル。
 千鶴の見つめる先には 龍がいて、千鶴が何か言うのを待っています。
 素敵なクリスマスイブになりそうな予感――。


【感想】

 波乱その1、来たーっ!
 ちなみに、その2はあやね×ケント、その3が爽子×風早で、17巻丸ごとクリスマス話になると予想中。
 長丁場になる覚悟は できております。 どんと来い。

 にしても、ジョーがここまでアホだとは思ってなかったです。 せっかくの出番を、すべてボケ倒しました。 ある意味すごいけどw

 ケント先生の恋愛講座も、すごかったです。 私まで頷きかけたもん。 なっちゃん(『好きって言わせる方法』)も舌を巻く モテ技ですな。
 第一印象に自信ある人しか使えないのが、難点ですが。

 ケントは自信ありげですよね、いつも。 このくらい強気な方が、見ていて気持ちいいです。
 でもあやねちゃんは、やさしくされたい訳じゃないからなぁ。

 相手に望むことって、ありのままの自分を、あるがまま受け入れて欲しい…ってことじゃないかな、と私は思います。
 もちろん自分も、相手に対してそうあるべきです。 だから藍田は独り者(^^ゞ
 芸能人の離婚会見で、 価値観 や 考え方 の違いを理由に挙げるけど、あんなのウソです。
 単に 相手を受け入れるのが イヤになっただけでしょう。
 ニーチェ大先生も、こう仰っておられます。

 「愛するとは、自分とはまったく正反対に生きている者を、その状態のままに喜ぶことだ。 自分とはまったく逆の感性を持っている人をも、その感性のままに喜ぶことだ」
 「両者のちがいのままに喜ぶのが、愛することなのだ」


(『超訳 ニーチェの言葉』 フリードリヒ・ニーチェ 白取春彦 編訳 ディスカバー より引用)

 以前 あやねちゃんが、くるみちゃんに こう言ってましたね。
「あたしが 男だったら 良かったのにね
 そしたら あんたの汚いところ 全部わかってやるのに」
 あれ、本人にも当てはまるなぁ。 いや、性別のことじゃなくてw
 あやねちゃんも、自分の汚いところ 全部わかってほしいって 思ってたから、言えたんだろうなって。

 …話を変えて。

 動かざること山のごとし 龍が、ついに動きました。
 まるでテレパシーみたいに、千鶴のサインを受け取って、迅速に行動しました。 君、すごいよ。
 爽子の笑顔も最近レアですが、龍の笑顔はもっとレア。 このままカップル誕生、ニコニコの結末となるでしょうか!?
 すべては千鶴次第。 もうこのまま クリパ エスケープしちゃえ。


 爽子は、人気者の彼氏を持って、苦労しています。
 今回はとうとう、会話ナシですよ。 作者は 読者を殺す気か。
 働き者で、よく気が付いて、男子にも女子にも好かれる風早。
 66話で、
「…俺 べつに 爽やかじゃない」
と、ケントに語ってましたが、他の男子高校生が聞いたら 激怒しますよ。
 今回は、お前から爽やかを取ったら 何も残らんわ!ってくらい、爽やかでした。 もう腹立つくらい。
 自分のことばっかり考えて、彼女 放ったらかしにしてると、ホントに別れ話されるぞ。

 爽子が楽しみにしていたクリパなのに、気もそぞろで楽しめていないのが 悲しいです。
 なんで爽子が、クラスメートにジェラシーを感じなきゃいけないんですか? 彼女なのに。
 風早が メール苦手 というのは、ガセでしょう? ジョーのメールがウザいから(笑)、苦手ってことにしてるんでしょ?
 爽子は ガンガン メールしなさいな。 彼女なんですから。

 爽子が 風早と 意思の疎通が 上手くいかないどころか、そばにもいられなくて、こっちはフラストレーションがたまる一方です。
 私も 先坂伊緒先生が書いてた(16巻177P)のと 同じ気持ちなんですから。
 爽子には これでもかって位 幸せになって頂かないと!!!
 風早 お願いしますよ、ホントに(;д;)


 ------追記------

一緒に生きていくこと

 一緒に黙っていることは素敵だ。
 もっと素敵なのは、一緒に笑っていることだ。
 二人以上で、一緒にいて、同じ体験をし、共に感動し、泣き笑いしながら同じ時間を共に生きていくのは、とても素晴らしいことだ。


(『超訳 ニーチェの言葉』 フリードリヒ・ニーチェ 白取春彦 編訳 ディスカバー より引用)

 爽子、風早、千鶴、龍、あやね、ケント、頑張ってるみんなに 伝えたい。
 限りある今を、大切に。
 

テーマ:君に届け - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2012/05/12(土) 12:23:10|
  2. 君.に.届.け
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