海の底から

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月と蟹

月と蟹月と蟹
(2010/09/14)
道尾 秀介

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 月を守護性に持つかに座の私には、タイトルでビビビッと来ました。
 …しかしながら、星座は 関係なし(^^ゞ
 自我が目覚め始める10歳の少年たちの、痛ましい日常が、海辺の町を舞台に淡々と語られます。
 
 
【あらすじ】

 小学5年生の慎一は、転校して2年が経っても、クラスメートに馴染めずにいた。
 祖父の事故、父の死、母の恋…大人の事情に振り回される彼は、唯一の友達・春也と、ある儀式を思いつく。
 ヤドカリを「ヤドカミ様」に見立て、願い事をしながらあぶり殺すのだ。
 他愛ない儀式から生まれた願望は、しだいに歪み、少年たちは狂気にのめり込んで行く…。


【感想】

 なぜか、ライオンの子殺しの話を思い出しました。
 ライオンの群では、新リーダーになった雄が、旧リーダーの子どもを殺してしまうそうです。そうすることで、雌が発情し、新リーダーは 自分の子どもを残せるのだそうです。

 父親に先立たれ、母親が新しい恋人に夢中…慎一にとって、これがどうして、激しい怒りに変わるのでしょう。

 だって、自由恋愛の国ですよ、ここは。双方やもめだから、別に浮気じゃないんです。
 でも慎一には、母親の異変が、狂気への出発点だったんですよね。
 本能的に、殺されると感じたのかもしれません。

 人も獣、仲間を殺すほどの攻撃性を持っています。そこから目を逸らすことは出来ません。
 ただし人の暗部は、心の一部であって、全部じゃない。残虐性半分、やさしさ半分です。
 特に人を恐れたり、嫌悪する必要はないと、私は考えています。
 作家は、人の暗闇ばかり探す生き物だから、仕方ないですね。

 慎一と春也はおかしくなっていったけど、クラスメートの鳴海ちゃんは、暗い崖っぷちで足を踏ん張って、耐えました。
 この子だけが、私の中では救いでした。
 

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2012/06/14(木) 23:03:00|
  2. 本&漫画
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