海の底から

備忘録

『君.に.届.け』 episode 70 感想

 あれれ?「7」月「13」日は、今年「3」回目の13日の金曜日…素数ですね。
 ちなみに爽子の誕生日・12月「31」日と、風早の誕生日・「5」月15日も。
 千鶴は6月「1」日、龍は12月「2」日、ピンは「7」月25日、ケントは「2」月6日が素数。(「6」は最初の完全数でもある。神が6日間で世界を創造したこと(天地創造)に関連があるってほんとかな?)
 あやねちゃんは「3」月「3」日生まれだから、どっちも素数! みんな素数がある!
 …いきなり脱線したところで、ネタバレ感想いきましょう。
 
 
【あらすじ】

 クラスのクリスマスパーティーの最中、ケントはトイレで、見知った顔に出くわしました。

「茂木くん… だよね B組の…」
「―――そう だけど…… ………… ………… あっD組の…」
「そーそー!! オレ ケント ケント!!!」
「あっ そうだった そうだったよね ははは」

 意味のない挨拶を交わし、用をすませた茂木は、ケントからずっと凝視されていたことにたじろぎました。

「あ じゃあ」
「…あ! あのさ!」

 足早にその場を去ろうとする茂木に、ケントは意を決して話し掛けました。

「あやねちゃんと つきあってたでしょ?」

 その声に振り返ったのは、茂木だけではありません。 通路の椅子で談話中の ピンと爽子にも 聞こえていました。

「お? なんだ? なんか始まったぞ わはは」
(しっ 師匠!? …と、茂木氏…!! ひょー)

 あやねを好きなケントと、あやねとつきあっていた茂木が、話をしている…あやねの友達である爽子の心中は、穏やかではありません。
 爽子はハラハラ、ピンは面白がっています。
 二人がいるのも構わず、ケントは話を進めます。

「…沖縄の 自由行動でさ… …あったでしょ ホラ」
「え!?」
「あの時… あやねちゃんに オレ 偶然 会ってさ ちょっと …聞いちゃったから」

 沖縄修学旅行の自由行動で、泣くあやねの姿を、ケントは思い返していました。
 “別れてきた”とは聞いたものの、詳しいいきさつは知りません。 それを知らず、茂木は驚いて聞き返してきました。

「………………! 矢野さん 言ってたの!? …そっか…」
「あ いや あやねちゃんは 別に―――
 オレの方が 聞いちゃったっていうか…話の流れで……」
「いや ちがくて… あれは… …いや うん でも なんか 良かったよ」
「良かった?」

 茂木の言い方は遠回しで、要領を得ませんが、だんだんケントにも、何があったのかが見えてきました。

「あ 矢野さん なんかすごい 大人っていうか 大丈夫だったから…
 ちょっと 悪いことしたと 思ってたんだけど…」
「…… 悪いこと……?」
「あ いや 悪い事って いうか… その時はねー うーん
 俺も矢野さんに 期待しすぎたっていうか……はは」
「……… 期待…
 期待って 何? えっちな事ってこと?
 あやねちゃんに なんかしたの?」
「やっ ちがくて! なんも なくて!! キスしか してないし!
 矢野さん大人で 許してくれて」

 問いつめるケントの顔色が、怒りで変わりました。 そばで聞いているピンと爽子の表情も、真剣そのもの。 悪びれず告白する茂木とは対照的です。
 ケントは、さらに畳み掛けるように追及しました。

「……期待してたとか そういうの…… …… あやねちゃん 知ってんの……?」
「あれ!? 矢野さんに 聞いたんじゃ なかったの!?
 ちょっと その――… 言ってるとこ 聞かれちゃって…さ
 みんな その… 彼女とか できたら 気になる みたいで」
「………… 報告?」
「そーそー! でも 良かったよ!
 矢野さんも 全然 気にしてなかった みたいだったから」

 ゴッ… どさっ…
 骨と肉がぶつかる鈍い音と、人の倒れる音が、通路に響きました。
 ケントが茂木を、殴ったのです。
 驚く爽子と、冷静に見守るピン。 床に尻餅をついたまま、呆然と頬を押さえる茂木。
 ケントは怒りで全身を震わせていました。

「……気にして…… …ないわけ ないだろ!!」

 茂木に馬乗りになり、胸ぐらをつかんで、ケントは怒鳴りました。

「なんで そんなこと 聞かせて 平気で いられんだよ!!
 あやねちゃんに 何 してんだよ!!
 …何 期待はずれ みたいなこと 言って…
 …あやねちゃんが… どんな 気持ちでいたか…
 …考えたこと あんのかよ!!」

 爽子は、急いで立ち上がり、クラスメイト達がいる部屋まで走っていきました。
 そこには、戻って来ないケントの席を見つめていたあやねがいました。

「…あやねちゃん!!」

 大きな声であやねを呼ぶと、二人でケントたちの所へ取って返しました。
 その頃、ようやく仲裁に入ったピンが、後ろからケントの肩に手を置き、言いました。

「そのへんに しとけよ」

 やっとその存在に気づいたかのように振りあおぐケントを、ピンは落ち着いた眼差しで見返しました。

「馬鹿が ケンカとか すんなって 言っただろ
 おい 茂木 おまえ 大丈夫か」
「…は… はい……」

 騒ぎに気づいた店員の声が、遠くから聞こえてきました。

「おい 三浦 行けよ」
「! でも」
「おまえ いると ややこしい事に なんだよ 向こうだぞ 階段 使えよ」

 いまだ納得しきれない様子のケントでしたが、ここはピンの忠告に従うしかありません。
 そこへ、あやねが現れました。
 一目で状況を理解したあやねと目が合ったケントは、立ち尽くしたまま動けません。
 さらに追い討ちをかけるように、あやねは茂木のそばにしゃがみ込むと、「…大丈夫?」 となぐさめました。

 ケントは、足元に落ちていたクリスマスプレゼントを拾い上げると、無言で立ち去りました。
 あやねは、遠ざかるケントの気配を、背中に感じながらも、追おうとはしませんでした。
 入れ替わりにやって来た店員には、ピンがとりなしてくれたので、ケンカ騒ぎはバレずにすみました。

「………… やのさん…」

 ふいに声をかけられ、あやねは視線を茂木に戻しました。 茂木の左頬は赤く腫れ、鼻血が流れています。

「………………」
「ごめん  …沖縄の時―――――
 気にしてないんだと 思ってた
 ……気にするほど……… ……矢野さん オレの事 気にして ないんだと思ってた…
 ……でも やっぱ… ひどかったよね …ごめん…」

 あやねは黙ったまま、茂木の告白を聞いています。

「…… 矢野さんと ぶつかった 時ね 矢野さんのこと いーなと思ったのは 本当だったんだ なんか いー匂い するし…
 こんな子と つきあえたら なんか すごい いーなって
 「もーすぐ修旅じゃん!」って きっかけ作ったら …ちょっと 勇気も出た
 ずっとリード してもらって 全然楽しませられなかったけど …矢野さんに その……
 ………いろいろ 期待してたのも 嘘じゃないけど…………
 矢野さんを 綺麗で いーなと 思ったのも …嘘じゃ ないよ」

 茂木の目を見ながらじっと話を聞きていたあやねが、ようやく口を開きました。

「…うん あんた 嘘 つかなかったよね
 …あたし あんたのこと 別に嫌いじゃないよ
 別に あんたが悪くて 傷ついたわけでもないよ
 …大丈夫
 そーいうの 慣れてるから もーじゅーぶんだから
 …ありがと
 でも ……手当ては 他の人に してもらってね」

 “傷ついた”と言われ、顔色を失う茂木。 おもむろに立ち上がったあやねに、ピンが言いました。

「おい 三浦なら 非常階段だ」

 どこか吹っ切れた顔立ちのあやねは、ケントの元へ駆けて行きました。

「クリスマスプレゼントだな――」

 あやねの背中を見送りながら、ピンがつぶやきました。

 店の外に続く非常階段では、ケントが、つぶれた花束を手にしたまま、雪景色を眺めていました。
 そこへ、小さな足音が……。

「………… あやねちゃん……」

 振り返ったケントが見たものは、コートも着ずにやってきたあやねの姿。
 あやねが見たのは、赤く腫れあがったケントの右手。

「なんで そんな カッコで! 寒いよ!!」
「いーの」
「よくないよ!!」

 ケントは、自分のカーディガンを脱ぎ、あやねに着せました。 慌てたので、手に持っていた花束が、落ちてしまいました。
 二人の足元には、バラの花びらが舞い散っていました。

「………………は…………
 ………… カッコ悪いな――……
 …クリスマスプレゼント
 …ボロボロになっちゃったけど」

 ケントは、もう一度拾い上げた花束を、両手で捧げ持ち、あやねに差し出しました。
 あやねはケントの掌に、自分の両手を重ねました。

「………痛かった ………………?
 …………………… 馬鹿だね!」

 透きとおった涙を浮かべて、あやねはケントを見上げました。 ケントは両腕で、あやねを抱きしめました。

「すきだよ あやねちゃん
 もう あやねちゃんの 後ろ姿 見送んのは いやだ
 オレ あやねちゃんが かわいいよ
 あやねちゃんが だいすきだよ
 不器用で おひとよしで
 ……… すきなんだよ すきだ!

 今まで誰も すきになってないなら
 オレをすきになってよ
 今すぐじゃ なくて いーよ
 オレを すきに なって
 オレが 大事にする
 あやねちゃんを 大事にする」

「………… うん……」

 降りしきる雪の中、二人はきつく抱きしめ合いました。


【感想】

 ぎゃ~やりましたよ。 クリスマスの奇跡!
 ケントが茂木をぶっとばして、見事あやねちゃんのハートをゲット。  チャラ男返上ですね。
 あそこまでしてくれたら、あやねちゃんも女冥利に尽きるってもんです。 うん、ケント頑張った!
 あやねちゃんが、ケントのために泣くなんてねえ。
 …引きずっていた思いにけりをつけられたかは、分からないけど。

 2-Dのクリスマスパーティーも佳境を迎え、人間模様がますます色濃くなってきました。
 いやー、まさかこういう形で、ピンが絡んでくるとはね。
 教師の立場を踏まえつつ、ケントとあやねちゃんに助言もする いい役です。
 迷える生徒を導くグレイトティーチャー。 やーもう、惚れてしまうわ。 まじで超絶男前教師。
 タイミングを見計らって、ケンカを止めるやり口と言い、昔色んな修羅場をくぐったんじゃあるまいか、と妄想してます。

 これで千鶴と龍、あやねとケントに波乱が起きました。 次はおそらく、爽子と風早ですね。 今月は爽子でさえ、完全な脇役でしたから。
 風早なんか出番なし。 君届新聞で、同情票を買おうと必死なのが、かえって哀れを誘います。 誰も風早のことヘタレとか思ってませんからw
 次号予告の風早は、やや髪が短い気がしたけど、イメチェンですか?
 友達二人の問題が少し解決して、きっとほっとしているであろう爽子、次こそ、自分の気持ちと向き合って、そして風早と向き合ってほしいです。 逃げるなよ、風早。

(ところでピンは何歳なんでしょう? 徹より年上っぽいので、現在26歳以上、かな? 今後の妄想に役立てたいので、知りたいんだけどなー)
 
  1. 2012/07/13(金) 00:00:00|
  2. 君.に.届.け
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