海の底から

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腰ぬけ愛国談義

『半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義』 半藤一利・宮崎駿 共著 文春ジブリ文庫
'13-08-13-a

 8月3日に放送された『SWICH インタビュー』(NHK・Eテレ)の完全版。
 元気ハツラツお爺ちゃん達のよもやま話です。

 『風立ちぬ』の公開前と公開後、計7時間行われた対談は、映画の舞台となった当時の東京や、戦中の子ども時代、両親のことや、お2人がお好きな夏目漱石のことまで 多岐に渡ります。

 帯にある絵は、宮崎さんの直筆だそうです。
 縁側で夕涼みしながら、気ままに話し込んでる感じそのまんまの 楽しい本です。
 

 
 半藤さんはジャーナリスト、宮崎さんは映画監督、お2人ともすごく物知りだから、とりとめのないおしゃべりなのに飽きません。 ためになるし。
 飛行機のことになると、立て板に水を流すように滔々としゃべりまくる宮崎さんは、やっぱり二郎さんに似ているなあと思いました。
 零戦の放物線が あまりにも微妙で 絵にできないと ぼやくあたりは、アニメーターのこだわりを感じました。
 方や半藤さんは軍艦好きで、隅田川でボートをこぐ青春を送られたとか。
 日本海軍が、分捕った敵艦を自分たち用に作り替えた話や、連合艦隊の神話の裏話など、歴史とは一味違った人間ドラマが生き生きと語られて、興味深かったです。


宮崎「膨張する中国を横に見て、その大陸とこの原発だらけの列島をどう共存させるのかという戦略的な視点が必要なのに、ちぽけな岩礁一つを巡って、チョッカイを出し合っている様子というのは、まことにバカげていますね。」

 しょっちゅう出てくる「バカ」の2文字が愉快痛快。 言いたい放題。
 どうして明治以降の日本が、富国強兵に走り、失敗していったか、身をもって理解できた気がします。
 日本は大国でもないのに、西洋の列強と肩を並べようと無理をしたから、破たんもやむなし、むしろ当然だったのかもしれません。
 だから半藤さんの「日本は脇役でいいんです」や、宮崎さんの「ぼくは情けないほうが、勇ましくないほうがいいと思います」に同意します。
 小さくても川がきれいな 緑 豊かな国で、賢く生きた方がいいですよ、ねえ。

 夏目漱石にまつわる話も面白かったです。
 お2人とも漱石大好きなのに、全作をお好きなわけではないようです。
 宮崎さんは『それから』以降の作品は「胸が張り裂けそうになって読めなくなる」とか言っちゃうし、半藤さんも『こころ』の三角関係がそもそも変だと言い、「女の人が男に思われていることに気づかないなんてこと、ないでしょう。」と突っ込む始末w
 しかし私が漱石作品を知らないので、話半分しか分かりません。 悔しい。
 堀辰雄もまだ読んでないので、ぼちぼち不勉強を返上します(///∇///)
 

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2013/08/10(土) 13:49:01|
  2. 本&漫画
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