海の底から

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夕景

 ツイッターからの転載です。
 これは『Primer amor~初恋~』の美波ナミさんのアイデアを真似して書いたものです。
 美波さん、どうもありがとうございました!
(8/14 修正しました)
 
 
 爽子&風早、千鶴&龍のカップルってちょっと似てますね。
 真面目だけど実は天然恋愛スキル有りの爽子と龍。 協調性はあるけど実は奥手な風早と千鶴。 鏡写しみたい。
 そーいや爽子も首の脈をはかってましたっけ、1巻で。 自分のですけど。
 なので龍を爽子に置き換えて、いたずら書きしてみました。

 -・-・-・-・-・-

   『 夕 景 』

 誰もいない教室にひとり、風早がたたずんでいた。
 あたりはすでに薄暗く、夕日がかすかに赤い光を投げかけている。
「おまたせ! ごめんね、遅くなって」
 息を弾ませながら、爽子が勢いよく扉を開け、入ってきた。
「いーよ。 行こ」
「怒ってないの? 待たせたのに」
「もう忘れた! 待ってる間は すっげーさみしかった気がするけど、覚えてないな」
「…風早くんは やさしいなあ」
「すきな子に やさしくすんの、当たり前! …なーんて」
  明るく笑う風早を、爽子はひたと見つめた。
「私も、すき」
 震える手で彼の手首を握り、自分の頸部に押し当て、ささやいた。
  風早はハッとなって、爽子から発せられるシグナルをキャッチしようとした。
「私ね、初めて風早くんに名前を呼ばれた時、すごく、ドキドキした」
 やがて爽子の眼から涙がこぼれた。
「動悸がね、おさまらないの…いつも、こうなんだよ」
 風早は、温かい血の流れを指先に感じた。 その強い脈動に、風早の血も騒ぎ出す。
「おかしいでしょ?…風早くんだから…なんだよ」
 爽子の甘えるような猫なで声が、風早にめまいを起こさせた。
 やがて、濃いまつ毛にふちどられた黒目がちの瞳に、青葉を渡る風がそっと触れて、吹き抜けていった。


  ―おしまい―
 

テーマ:君に届け - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/08/13(火) 17:50:00|
  2. 君.に.届.けSS
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