海の底から

備忘録

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

薄明

   「薄明」

二十日月が西へ傾く頃
あてもなく歩いていた

翅がぼろぼろのモンシロチョウが横ぎった
家に入れてもらえない白猫が鳴いた

枯れた花の前を通り過ぎ
救急車のサイレンを遠くに聞いた

匂う汚水に回り道し
飛び去るツバメを見送った

みんな いってしまった
星とともに消えてしまった

私は読み止しの本を抱えたまま
太陽を背に歩き続ける

宿り木はいつか見つかるだろうか


(早朝散歩の途中、白い月を仰ぎ見てたら浮かんだ詩。 未明の死、薄明の生。 今日は十八夜ですが、好きな二十日に変えました)


   「ある日」

ある日
頭の上にのっかっていた
大きな石が落っこちた

軽くなった体は
きゅくつなベルトを引きちぎり
かたくるしいネクタイをふりほどいた

思いっきり深呼吸して
澄んだ空気で肺を満たした
すきな服を着て歩くのはすてきだ

なくなって初めて気づいた
私を縛り付けていたものが何か
私を押さえつけていた人は誰か

足もとの石をけっとばすと
近くの川へ転がり落ちた
流れ 磨かれ まあるくなあれ


(何も気にせず書こうと思ったある日の気分を詩にしました。 でもなぜそう思ったのかは分かりません。 風が吹いたのでしょうか)
 

テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

  1. 2013/09/22(日) 23:55:55|
  2. 創作
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<夢日記9/14 | ホーム | あと2話>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://umi88.blog54.fc2.com/tb.php/1572-b3b9b954
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

藍田海

Author:藍田海
・ Twitter

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。