海の底から

備忘録

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ジブリの教科書4 火垂るの墓

『ジブリの教科書4 火垂るの墓』 スタジオジブリ 文春文庫 編 文春ジブリ文庫 刊

 スタジオジブリのアニメーション映画『火垂るの墓』について、作家や映画監督やエッセイストら、豪華執筆陣が語り尽した1冊です。

 その内容の重苦しさから、私はこの映画から逃げていました、ずっと。 初めて観た時から。
 表紙のポスターに、B29が黒い影となって上空を飛んでいることさえ、今日まで知りませんでした。
 パンフレットも買えないくらい、見るのが辛かったです。

 映画館のグッズ売り場で、広げて置いてあったパンフには、映画の1シーンが大きく載っていて、見ただけで 足がすくんでしまってね。
 あれは、人形を抱いて遠くを見つめる節子の横顔でした。
 死んでいこうとしている節子の虚ろな目が、怖くて怖くて、『となりのトトロ』のパンフレットだけ買って、大急ぎでその場を離れました。 我ながら情けない思い出です。

 あ、今はもう大丈夫ですよ。 節子の喜びに満ちた笑い声さえ、哀切極まりなく響いて、聞くに堪えなかったこともありましたが、それ以上に、節子の愛らしさを知ったので。
 この本で執筆された方々、みんな深いやさしさを持って、清太と節子について語っておられましたから。
 
 この本には原作者の野坂昭如さんの寄稿文が2つと、高畑勲監督との対談が載っていて、そうだったのか…と思わせる内実を、いろいろ知ることができました。
 高畑さんの、この映画にかける意気込み、意図を語った文章は、パンフに掲載されたものの再録だそうで、買いそびれた私には実にありがたかったです。

 あとは何といっても、近藤喜文さんが描いた節子のイラスト!
 4歳児を完璧に絵にしている!
 未発達の手足特有の ぐんにゃりした感じ、指先や頬のやわらかさは、サツキやメイにはないものです。
 原画スタッフは、キャラクターデザインを忠実に再現するだけでなく、近藤さんの絵に少しでも近づけようと苦心していたそうです。
 改めて、47歳の死は早すぎると思いました。
 

テーマ:本、雑誌 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2013/10/16(水) 22:33:33|
  2. 本&漫画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<読書の秋 | ホーム | 風鈴>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://umi88.blog54.fc2.com/tb.php/1587-e711811f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

藍田海

Author:藍田海
・ Twitter

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。