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映画『思い出のマーニー』感想 2

 まだ映画の余韻に浸って、パンフレット片手に動画サイトの主題歌を聴きまくったりしてます。
 で、予告編を見返していたら、急に映画の内容を思い出してむかっ腹が立ったので、書きなぐります。

(以下、ネタバレ注意)
 
 
 
 この映画には、嫌な奴がいっぱい出てきます。
 子どもの面倒を見たがらない親とか、子どもに意地悪する屋敷のばあや・ねえやとか。

 子どものための作品を、子どもに寄りそうような映画を作りたいと、監督は“企画意図”で語っていたはず。
 じゃあ、子どもを苦しめるあいつらは一体何なのでしょう?

 これが今までのジブリ作品なら、途中で浄化・解放へと心理変化していたでしょう。
 あるいは、遠まわしに罰を受けたでしょう。 『もののけ姫』のエボシのように。

 宮崎駿さんならこんな描き方はしないと思います。
 たとえ殺すと決めた悪役でも、情が移って殺せなくなり、お話の方を変えてしまう、そんな人だから。
 そして、主人公たちは元気いっぱい夢いっぱい、どんな困難も乗り越えてゆく、理想的な少年少女として描きます。

 翻って今作の杏奈は、うじうじめそめそして、自分が嫌いと呪いの言葉を吐き散らす、どちらかというと現実にいそうな女の子。
 あの嫌な奴らも、そう。 ああいう意地悪な大人、実際いますよね。
 米林監督は、子どもが見たら怒りそうな大人たちを、弁解なしの 非情な冷徹さで描いていました。
 残念ながら、こういう人はいますって。 彼らへの批判も込めて。

 ここらへんが新生ジブリの 今までと違うところ といえそうです。

 稀代のエンターテイナー・宮崎さんなら、ユーモアと風刺を込めて、なにより面白く描いたでしょう。
 大勢の子ども達のために、理想の世界を描いてきた宮崎さんですからね。

 しかし現実では、ご自身の家庭を犠牲にしてきました。
 アニメ―ターって、朝から深夜までの超過勤務が当たり前の、過酷な仕事ですもの。

 マーニーの親みたいに、泣く子を振り切って職場へ行くこともあったかもしれません。
 杏奈の親みたいに、子どもに恨まれたこともあったかもしれません。

 子どものためにアニメーションを作っているのに、子どもを苦しめている…。
 米林監督は、子どもの世界を取り巻く矛盾と、真っ向勝負しようとしたのでしょうか。

 杏奈が目玉焼きを食べるシーンは、『天空の城ラピュタ』へのオマージュだとすぐにピンときました。
 杏奈が持っていた紫の髪留めは、『千と千尋の神隠し』を思い出させました。
 この人、宮崎さんを本当に尊敬してるんですね。

 それだけに、師匠のコピーはできなかったのでしょう。
 だから、師匠の方法論は捨てざるを得なかったし、自分の絵と言葉で描いたらこうなった、ということでしょう。
 批判も辞さない意気込みで、小さい人たちが喜ぶ映画を一生懸命作ったことは、一目でよくわかりました。

 これ、12歳の時に観たかったなぁ。
 案外、嫌な大人たちをすんなり受け入れたかも。
 世の中こういうものだよなぁって。
 子どもって案外、冷めた目で物事を見てるから。
 (私もやや厭世的な子だった記憶が…)

 それで、マーニーをすぐ大好きになって、杏奈が元気になってゆくのを喜んで見守ったんじゃないかなと思います。
 そうして見終わった後は、自分の親にマーニーの親の悪口を言いまくって、困らせたのではないかと思います(笑)
 

テーマ:映画 - ジャンル:映画

  1. 2014/07/21(月) 23:50:57|
  2. アニメ>ジ.ブ.リ
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