海の底から

備忘録

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

100分de日本人論

 「100分de名著」(Eテレ)のお正月スペシャル、再放送でやっと見られました。
 いつもは1冊で100分ですが、今回は4冊の名著と論者をそろえた大盛り企画。 テーマは、
 “日本人とは何か?”
 です。
 たった100分で…無茶にも程がある。
 しかし名著と出会ういいきっかけと考えれば、こんな番組もアリではないでしょうか? あとは自分で読んで考えます。

公式HP http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/2015special/
 
 
 論者とお勧めの名著は以下の通り。

・松岡正剛 … 九鬼周造 著 『「いき」の構造』
・赤坂真理 … 折口信夫 著 『死者の書』
・斉藤 環 … 河合隼雄 著 『中空構造日本の深層』
・中沢新一 … 鈴木大拙 著 『日本的霊性』

 また読まなきゃいけない本が増えました。 九鬼さんと鈴木さんの本、今度借りてきます。
 …できれば外国人に語ってもらう視点があってもよかったかなーと思いましたが、100分しかないので致し方ないですね。

 かつて数学教師だった河合さんが、数学・科学だけでは解明できないものがあると気付き、神話にまでさかのぼって追求した心の問題について、興味深い一文があったので、長いけど引用。

「科学の知を語るためには明確な「概念」を必要とするが、神話の知は、その概念化によって斥けられる言語化し難いもろもろのもの、時には反対物をさえ内包するものとしてのメタファー(metaphor 隠喩)によって語られるのである。
 メタファーは対立物を合一させ、周辺部のものを中心部へと結びつけ、思考の中に感情を盛り込むはたらきをもつ。 たとえば、魂を風というメタファーによって語ろうとするとき、風ということによってのみ伝え得るもの、対象としての風のみでなく、それを肌に感じ、それによって動く草の波立ちを見て自分の心の中に立ち動くもの、それらすべてを包むものとして風はメタファーであり得る。」

(河合隼雄 著 『中空構造日本の深層』より)

 風によって心を表現するって、なんか宮崎駿さんのアニメーションみたい。
 宮崎アニメでは、心が動くと風が吹くんです。
 時に荒々しく、轟々と音を立てて吹く風。 緩やかに、一瞬通り過ぎる風。 いろんな動きで、見えない風=内なる心を描いてきました。
 河合さんも、こういったメタファーが、マンガ・SF・コマーシャルなどに存在すると指摘されていました。
 言われてみれば、擬音を多用し、車でもロボットでも、ものに命が宿っているかのように生き生きと描くのは、日本人らしさの表れといえそうです。
 独自の発展を遂げた日本のマンガやアニメには、そんな秘密もあったと知ると、また違う視点で楽しめそうだと思いました。
 
  1. 2015/01/25(日) 21:20:46|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<『君.に.届.け』 23巻 感想 | ホーム | 『君.に.届.け』 episode 96 感想>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://umi88.blog54.fc2.com/tb.php/1671-85edbc6b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

藍田海

Author:藍田海
・ Twitter

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。