海の底から

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熱風

'15-02-28 a

 ジブリ出版部が発行している小冊子『熱風』の定期購を始めました。
 サブタイトルは、“スタジオジブリの好奇心”。
 好奇心の赴くままに、いろんな人のインタビューやエッセイを載せています。
 
 
 なんでこれに手を出したかというと、ジブリが今どうしてるのか、知りたかったからです。
 宮崎駿さんの姿も、近頃ではごくまれにニュースで見るだけになってしまいました。
 毎月1回送られてくる 熱風 を待つ楽しみ位ないと、さみしくてね。

 「ジブリカルトクイズでもあったら優勝できるんじゃない?」
と、妹から冗談を言われたこともある位ジブリは好きですが、全然そんなことないです。
 まだこれを読んでなかったんですから。

 私が好きなのは、宮崎さんの絵とアニメーション作品なのです。
 その反作用で、他作品には興味がわかず、小冊子にまで手を伸ばす気が起きませんでした。
 偏食だね。


 今月号では、高畑勲さんの講演記録『「日本人の心性」の、ある側面について』が載っていました。
 昔話の「桃太郎」が、きわめて侵略的な物語である、という指摘です。
 さすが高畑さんは一味違った論点でものを語ってくれます。

 確かに、鬼が悪さをしたとは、お話のどこにも書いてありません。
 征伐し、略奪したのは桃太郎であり、攻め込んで、やっつける快感こそが語られていると。
 これは排他主義が根底にあるような…、今の時代と逆行する、危険な思想ではないでしょうか。

 考えもしませんでしたが、考えてみるとぞっとしました。
 昔話で洗脳されたくはないです。
 やはり、よく見聞きし、分かり、そして忘れず、を肝に銘じなければ。

 高畑さんが何かやってるうちは、宮崎さんも隠居しないと思うので、高畑さんが講演をしたと知りほっとしました。
 初めて感動した映画が『風の谷のナウシカ』で、以来不動の1位を保持しています。 ずっと変わらない。
 だから、宮崎さんも高畑さんも特別なんです。


 この間、TV初放映された『風立ちぬ』、よかったです。
 特にラスト、零戦が編隊を組んで飛んで行くシーン、素晴らしかったです。
 「一機も戻ってきませんでした」の一言も意味深くて、胸に響きます。

 太平洋戦争初期は恐れられたゼロですが、終戦間際には性能で大きく敵国に劣り、特攻機としての使い道しかなくなりました。
 片道分の燃料を積んで敵の戦艦に突っ込む、神風特別攻撃隊。
 二郎さんが精魂込めて作った飛行機は、戦争の道具にしかならなかったけど、それでも、颯爽と去っていく機体とパイロットたちの姿が忘れられません。

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 ところで、九試単座戦闘機の初飛行時に映る桜、百十郎桜みたい。
 歌舞伎役者・市川百十郎が寄付したので、その名が付いた桜並木。
 植樹から2年後なので、こんなにしげってなかったかもしれませんが。

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 今はこんな風景です。(2012年4月10日(火)中日新聞朝刊より)
 戦争中、薪不足を補うためにほとんど切られてしまった後、新たに植えられたものです。
 今日もきれいに晴れた青空が広がって、エンジンを積んでいない飛行機・グライダーが、白い翼を翻して飛んでいました。
 この街でも戦争があったなんて嘘みたいだけど、ほんとにあったことなんだ。



 ……追 記……

 作品には、大勢の人に1回観てもらうものと、たった一人に何度も観てもらうものと、2通りの作り方があると思います。
 この間アカデミー賞を受賞した『ベイマックス』は前者、『かぐや姫の物語』は後者でしょう。

 宮崎さんは、昔はエンターテインメント性を重視してたようですが、だんだん後者になっていったように思います。
 『もののけ姫』以降、その傾向が強いです。
 なんで宮崎さんがメジャーな存在になったのか、考えてみると不思議です。
 あまり大衆受けするはずのないものが、受け入れられたんですから。

 たった一人の心の奥深くまで探っていくと、普遍性に辿り着けますが、そこまで潜るのは大変で、大抵の人は息が続きません。
 そこまで辿り着けたから、宮崎・高畑作品は 何だかよく分からなくても惹きつけられるんでしょう。

 これからジブリがどうするのか、気になります。
 ディズニーのように、大勢の人に理解される徹底したエンタメを作るのか、たった一人を納得させるためにこだわって作るのか。
 『思い出のマーニー』は、どちらでもなかったです。 こだわってるようで、まだ浅い。
 方向性を見失っているようで、ファンは余計な心配ばっかりしています。
 

テーマ:映画 - ジャンル:映画

  1. 2015/02/28(土) 23:45:06|
  2. アニメ>ジ.ブ.リ
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