海の底から

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人々は、最早、書きとめて置かなければ、何一つ憶えることが出来ない。着物を着るようになって、人間の皮膚が弱く醜くなった。乗物が発明されて、人間の足が弱く醜くなった。文字が普及して、人々の頭は、最早、、働かなくなったのである。
 (『中島敦全集 1』 「文字禍」より ちくま文庫)


 喪われた才知を惜しむ。
 あなが残したであろう才気煥発な旋律は、ごくわずか。
 あなたはあまりにも早く逝ってしまった。


 短編集、『古潭』。
 「狐憑(きつねつき)」、「木乃伊(ミイラ)」、「山月記」、「文字禍(もじか)」。
 中島敦は32歳の時、これら4つの物語を書いた。
 書きたいと願う人間の前に立ち塞がるであろう困難をテーマにして、4つの短編に残した。

 「狐憑」では、物語が人々から必要とされる理由を、「木乃伊」では、死と生まれ変わりを、「山月記」では、才能と努力をフイにする獣のような野心を、「文字禍」では、文字の精にとり殺される老博士を書く。
 あなたは文字を生みだした人間さえ疑う。 作家であるがゆえに。
 文字 とは、ひと とは、嘘と欺瞞と不正の温床でしかないのでしょうか。
 
  1. 2017/04/03(月) 22:10:21|
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