海の底から

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スタジオジブリ・レイアウト展

 先日、大阪で開催中の「スタジオジブリ・レイアウト展」に行ってきました。
 目の奥が痛くなるくらい、一枚一枚、凝視してきました!

'09-10-7 b
 入り口に飾ってあった、巨大パネルをパチリ。
 空を飛ぶように泳ぐ妹たちと、高揚するポニョの気持ちが合わさった、いいカットです。

'09-10-7 a
 お土産に、ポスターと同じ表紙の本を買いました。
 29.7×23cm、408ページ、2900円。
 展示されたレイアウトを収めた図説です。
 「アルプスの少女ハイジ」や、「未来少年コナン」まで網羅してある、貴重な資料です。
 高畑勲さんや、大塚康生さんの解説付き。
 
 
Q.レイアウトって何?
A.アニメ映画の設計図です。

 アニメーションは主に、原画(キャラなどの動く絵)、背景(建物などの動かない絵、)、撮影スタッフに分けられ、分業で仕事を行います。

 別々の部署で、バラバラに仕事をしているので、狙い通りの絵にならない場合も、ありました。
 原画の作業が終わらないと、背景を描けない…なんてこともありました。

 積極的に、レイアウト作業を行うようになったのは、宮崎駿さん。
 制作時間の無駄をなくし、クオリティを高めるためです。

 「アルプスの少女ハイジ」のスタッフロールに、「場面設定・画面構成 宮崎駿」とあるのが、レイアウトのことです。
 まだ、現場に定着していなかった方法なので、呼び名さえあやふやだったんですね。
 全52話、ほぼ全カットのレイアウトを描くという、超人的活躍!
 誰もやらないことを、骨惜しみせずにやる、駿さんの努力の賜物です。

 「母を訪ねて三千里」や「赤毛のアン」「ルパン三世」「名探偵ホームズ」など、昔の作品の絵もあって、ファンにはたまりませんでした。

 駿さんは、ご自身が描いた絵と、頭に浮かんだイマジネーションを、とても大切にしています。
 普通なら忘れてしまうような、一瞬の風景、何気ない一言や仕草も、ずっと忘れない。
 その辺りに、彼の作品の秘密があるように思います。


 レイアウトには、鉄筆でなぞったような、細い溝が付いていました。
 背景をトレースしたのだと思います。
 紙のフチには、制作日を示すロット印が押してありました。
 それを指差して、自分の生まれた日と同じだ!と喜ぶ女性がいました。
 同じ日に生まれた、赤ちゃんと絵が出会う、素敵な瞬間に居合わせて、私も嬉しくなりました。
 「風の谷のナウシカ」から、もう25年か。

 レイアウトは、主にカットの原画担当者が描きます。
 金田伊功(よしのり)さんの絵は、すぐ分かりました。
 どのシーンを担当されたか、知ってたので。
 力を入れてなぞった線が、所々アクセントとなった、強烈な絵。
 近藤喜文さんの絵は、やや細い線で、緻密に繊細に描かれていました。
 駿さんの絵は、角がなく、立体的で、躍動感があります。
 映画だと、みんな同じ絵に見えるけど、実はこんなに違ってたんだ。

 「ナウシカ」には、すでに亡くなった方も含め、優れたアニメーターがたくさん参加してたんだと、改めて思います。
 鉛筆で描かれたレイアウトには、完成した映画にはない、アニメーターの個性が残ってました。
 雄大な空。
 奇抜な乗り物たち。
 ありふれた街並みさえ、よく観察し、丹念に描けば、こんなに美しい。
 アニメの設計図だからこそ、それが見てとれました。
 

テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/10/08(木) 05:04:19|
  2. アニメ>ジ.ブ.リ
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